遼67でV圏イッキ浮上 ライバルとのV争い望むところ「英樹は上位に来る」
「男子ゴルフ・日本オープン・第2日」(14日、狭山GC=パー70)
61位から出た石川遼(25)=CASIO=が5バーディー、2ボギーの67で回り、通算2オーバーの14位に浮上した。首位とは4打差に縮まり、日本オープン初優勝を射程にとらえた。松山英樹(24)=LEXUS=は3バーディー、3ボギーの70でまとめ、通算1オーバーの8位。李京勲とH・W・リュー(ともに韓国)が通算2アンダーで首位に並んだ。世界ランク6位のアダム・スコット(36)=オーストラリア=は通算10オーバーの71位で予選落ちした。
天を仰いで大きく息を吐いた。石川はインスタートの15番パー4で、5メートルを沈め今大会24ホール目にして待望の初バーディー。次のホールへ移動する際、同じく10番で初バーディーが来た同組のスコットから「その感じ、分かるよ」と声を掛けられ苦笑いした。「やっと自分の日本オープンが開幕しましたね」。このバーディーで流れを引き寄せた。
前日は体の回転がスムーズにいかず、ティーショットで狭いフェアウエーを捉えたのは、わずか3回だったが、1日で修正に成功した。この日は出だしの10番をはじめ7ホールでフェアウエーをキープ。後半はアイアンの切れが増し、4バーディーを奪った。
松山、スコットとの同組ラウンドも2日目。この日も前日に続き1万人に近い9534人の大ギャラリーが観戦した。そんな中で09年の日本オープン自身最少スコア65に次ぐ67をマーク。「やることなすことうまくいったという感じまではないけど、締まったプレーができた。たくさんの方の前でこういうゴルフができて一定の満足感がある」と自己評価した。
フェアウエーが極端に狭く、ピンポジションも難しいコース設定もあって上位陣がスコアを崩し、47人抜きで首位と4打差の14位に急浮上。「最終日、(松山)英樹は絶対に上位に来ると思うので、自分も頑張りたい」。これまで6度挑戦し、まだ果たしていない日本オープン初制覇を射程に捉えた。