広島出身 谷原神ってる!自己ベスト62首位発進 マスターズ出場へ好発進
「男子ゴルフ・ブリヂストンオープン・第1日」(20日、千葉県袖ケ浦CC袖ケ浦=パー71)
賞金ランキング2位の谷原秀人(37)=国際スポーツ振興協会=が1イーグル、7バーディー、ボギーなしの自己ベスト62をマークし、単独首位で発進した。広島県尾道市出身のカープ党。日本ハムとの日本シリーズを前に、景気付けのツアー通算14勝目を狙う。李尚熹、文景俊の韓国勢2人が2打差の2位、アマチュアの比嘉一貴(21)=東北福祉大3年=が3打差の4位につけた。
谷原はショット、パットともに完璧だった。圧巻は4番パー4。残り137ヤードの2打目をピッチングウエッジで直接、ねじ込んだ。飛距離増と高弾道を求め、開幕前日に決断した新型アイアンの投入も奏功し、「ショットもいい。パットも思い通りに打てて、悪くない」と自己最少を更新する好スコアににんまりだった。
初の賞金王、その先にあるマスターズ出場に向け、「チャンスはある。調子も戻ってきたので、行けるかなというモチベーションになっている」。現在の世界ランクは71位。マスターズ出場権が得られる年末の50位以内を目指している。アドレス、ボールの位置など基本的な部分を見つめ直し、一時期の不調からも完全に脱した。
大ファンと公言する赤ヘル軍団の躍進に、刺激を受けている。「(日本シリーズで)大谷君をどう攻略するか」。広島が32年ぶりの日本一を決める前に、谷原が今季3度目の頂点へ上り詰める。