松山最多10バーディー 世界10位の実力見せた2差3位発進

 「米ゴルフ・HSBCチャンピオンズ・第1日」(27日、上海・余山国際GC=パー72)

 松山英樹(24)=LEXUS=が10バーディー、4ボギーの66をマークしてトップと2打差の3位につけた。谷原秀人(37)=国際スポーツ振興協会=は1バーディー、1ダブルボギーの73で48位。64で回ったリカルド・カールベリ(スウェーデン)が首位に立った。昨季の米ツアー総合王者のロリー・マキロイ(英国)は71で24位。今大会は78選手が出場し、予選落ちなしで争われる。

 世界ランキングでトップ10に入ったばかりの松山が、強豪ぞろいの世界選手権シリーズで早速存在感を示した。面白いようにカップにボールが吸い込まれ、78選手中最多の10バーディー。「パットだけ良かった。ここまで入ってくれるとは」と頬を緩めた。

 いきなりギャラリーの歓声を浴びた。10番で「自分の中ではそんなに難しくなかった」という段越えの10メートルを沈めてパターを高々と掲げた。16番では7メートルをねじ込む。ボギーをたたいてもすぐに取り返して嫌な流れを引きずらず、最後は3連続バーディーで気持ち良く締めくくった。

 フェアウエーキープ率は50%で、グリーンを捉えたのも3分の2にとどまる。「ドライバーもアイアンもうまく打てていない」とショットへの不満は相変わらず。ただ、その復調さえ果たせば「パットが良くなってきているので楽しみ」と、爆発的なスコアが期待できる状態だ。

 2週前に日本オープンを初制覇し、自身の米ツアー今季初戦となった前週のCIMBクラシックは2位。三たび優勝争いへと好発進した。膨らむ期待を「それは3日目を終わってから」と冷静に制し、まずは世界屈指の技術でコースに挑む。

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