松山 単独首位浮上 勢い止まらず圧巻の9バーディー 日本勢初V見えた
「米男子ゴルフ・HSBCチャンピオンズ・第2日」(28日、余山国際GC=パー72)
3位から出た松山英樹(24)=LEXUS=が9バーディー、2ボギーの65をマークし、通算13アンダーで首位に立った。3打差の2位に昨年覇者のラッセル・ノックス(英国)とビル・ハース(米国)が続いた。谷原秀人は2バーディー、3ボギーの73で通算2オーバーの43位。昨季の米ツアー総合王者のロリー・マキロイ(英国)が66で回って通算7アンダーの7位に浮上した。今大会は予選落ちなしで争われる。
松山の勢いが止まらない。世界の強豪が顔をそろえた上海の地で、2日連続のバーディーラッシュ。後続と3打差のトップに浮上し、「いい感じでできている。これが明日、明後日と続いてくれれば優勝が近づく」と明るい表情で話した。
パットがさえわたって10バーディーを奪った第1ラウンド。一日たっても手に残る感触は消えていなかった。1番はボギー発進となったが、直後に連続バーディー。7、8番も3・5メートルと2・5メートルを沈めてスコアを伸ばし、後半も10番から3連続でバーディーパットをねじ込んだ。「これだけ入るのも珍しい」と自身も驚く圧巻の9バーディーだった。
中国での開催ということもあり、構えに入ってもギャラリーの話し声やカメラの音が止まらないが、「人が多いと、どのツアーに行ってもあること」と気にしていない。カップに入れることだけに集中し、迷いなくパターを振れている。
あとは最大の武器であるショットの状態だけ。10番でセミラフから1・5メートルにつけるなど「風と距離と番手を計算してうまく打てた」と徐々に状態は上向きつつある。「もう少し良くなれば勝てるのかな」と、日本勢初の世界選手権シリーズ制覇を見据えた。