松山快挙!世界選手権Sをアジア勢初V 次メジャー制覇だ!

 「米男子ゴルフ・HSBCチャンピオンズ・最終日」(30日、シャシャン国際GC=パー72)

 首位から出た松山英樹(24)=LEXUS=が6バーディー、ボギーなしの66で回り、通算23アンダーで優勝した。世界の主要ツアーが99年に創設した世界選手権シリーズの個人戦優勝は日本勢初。米、欧州ツアーを兼ねており、米ツアーでは2月のフェニックス・オープン以来、2季連続の3勝目で丸山茂樹に並ぶ日本勢最多となった。賞金162万ドル(約1億7千万円)と来季から3シーズンの出場資格を得た。世界ランクは10位から自己最高の6位に上がる見通し。7打差の2位はヘンリク・ステンソン(スウェーデン)とダニエル・バーガー(米国)で、谷原秀人は54位だった。

 世界ランク10位以内のうち8人がそろった大会で、4日間で29バーディーを奪い圧勝した。アジアの選手としても初となる世界選手権シリーズ制覇。快挙に、松山は「誰か勝っているだろうと思っていたが、うれしい。日本だけでなく、アジアにとってもいい刺激になったと思う」と破顔した。

 3打リードし、米ツアーで初めて単独首位で迎えた最終ラウンド。朝の練習は淡々とこなしていたが「スタート前からナーバスになっていた」と明かす。それでも、1番でいきなりピン奥1メートルにつけるバーディーで機先を制した。

 勝利を大きく手繰り寄せたのは「4番のパーパット」だという。シャッター音に邪魔されたパー3の1打目をラフに入れたが、4メートルをねじ込んで切り抜けた。「しっかりとセーブできて、その後無理することなくプレーできた」と分析した。

 重圧を吹き飛ばした松山は強かった。崩れる気配を見せず独走。それでも「計30バーディーにしたかった」と攻め手は緩めない。13番で10メートルのパットを沈め、15番では右ラフからピンまで1メートルに運ぶスーパーショットで伸ばした。あと一つに迫った18番(パー5)も2オンを狙い、池につかまり悔しがった。

 大きな勝利だが、満足しないのはいつも通り。「メジャーに勝ちたい気持ちがより一層強くなった。課題を克服していきたい」。地力を確かめ、自信を深め、視線を未来に向けた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ゴルフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ゴルフ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス