笠りつ子、68で16位浮上 賞金女王「最後まで諦めないよ!」
「女子ゴルフ・TOTOジャパンクラシック・第2日」(5日、太平洋クラブ美野里=パー72)
国内賞金ランク3位、3年ぶりの日本人賞金女王を目指す笠りつ子(29)=京セラ=が5バーディー、1ボギーの68とスコアを伸ばし、通算5アンダー16位に浮上した。首位との差は6打と厳しいが、賞金ランク2位・申ジエ(韓国)とは3打差。ランク1位イ・ボミ(韓国)は52位に沈んでいるだけに、最終日は猛チャージで稼ぎたい。
残り4試合での逆転賞金女王へ、笠がジリリと順位を上げた。3番でボギー先行、前半1オーバーで折り返しながら、11番からの3連続、そして終盤の2バーディーで68にまとめた。「15番のセカンドショットはカップに入りかけたんです。すごくいいショットだった。今日の後半は100点に近いショットでした。リーダーボードで申ジエの名前も見えてたしね」と満足げに笑った。
4日は29歳の誕生日。約10人の友人が宿泊先近くに集まり、バースデーディナーを開いてくれた。「サプライズだったんですよ。感激して泣いちゃった。トーナメント会場でもたくさんの人がおめでとうって声をかけてくれて、うれしかった」という。
「29歳。もっともっといい女になりたい。ゴルフも強くて、芯のある、人としてもてる女性に。賞金女王も最後まで諦めないよ!」。最終日も目の前にある1打が、女王戴冠への一歩となる。