「女子ゴルフ・伊藤園レディース・最終日」（１３日、グレートアイランドＣ＝パー７２）

　７アンダー２位から出た今季賞金ランク１位のイ・ボミ（韓国）が４バーディー、１ボギーの６９。賞金ランク３位で同じ７アンダーから出た笠りつ子（京セラ）も５バーディー、２ボギーの６９で回り、ともに通算１０アンダー。優勝争いは２人のプレーオフに持ち込まれ、イ・ボミが２ホール目で決着をつけた。

　イ・ボミは今季５勝目、日本ツアー２０勝目。今大会は２年連続３度目の優勝で、賞金１８００万円を加え、今季獲得賞金額を１億７３３０万４７６４円とし、２年連続の２億円突破の可能性を残した。

　今季は残り２試合で、次週・大王製紙エリエール女子オープンの優勝賞金は１８００万円。最終戦のＬＰＧＡツアー選手権リコー杯は同２５００万円。

　イ・ボミは笠との３度目のプレーオフで初勝利となった。１８番パー４での１ホール目は先に第２打を２メートルにつけたイ・ボミに対して、笠は長いバーディーパットを残したがともにパー。

　カップ位置を替えた２ホール目。今度は先に笠が第２打をピン右奧５メートルに乗せ、イ・ボミはこれより短い左奧３メートルにつけた。笠のバーディーパットはカップ横で止まりパー。イ・ボミはきれいに沈めてバーディーとした。

　イ・ボミは「先週は何時間練習してもパッティングのタッチが合わなかったが、今週ここに来て合うようになったので相性がいいのかなと思い、自信をもっていくしかないと思った。りっちゃん（笠）と３日間一緒に回ってショットもパットも素晴らしくて、でも私（プレーオフで）２回負けているので今回は負けないようにと頑張りました。（賞金女王は）頑張ります！」などと喜びを表した。

　賞金ランク４７位だった服部真夕（ＬＩＸＩＬ）が通算９アンダーで単独３位に入り、来季のシード権を確実にした。

　プロデビュー戦の１７歳、畑岡奈紗（茨城・ルネサンス高３年）は通算２アンダーで２６位となった。