松山&遼 出遅れも…4打差10位発進 力合わせ15、16番連続バーディー
「ISPSハンダW杯ゴルフ・第1日」(24日、キングストンヒースGC=パー72)
松山英樹(24)=LEXUS=と石川遼(25)=CASIO=が組んだ日本は4バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの73でトップと4打差の10位となった。2人が一つのボールを交互に打つフォアサムで日本はボギーが先行して出遅れたが、後半は15、16番の連続バーディーなどで盛り返した。69で回ったスペインが首位で、米国など3チームが1打差で続いた。
プレーが進むにつれ、ウエアを白と赤でそろえた2人の表情が和らいだ。15番で石川が6メートルのバーディーパットを決めて拳を突き合わせると、16番でも石川が7メートルのパットをカップへ。「僕はあれが一番うれしかった。みんなで読んだラインを通って入った感じ」と話す石川に、松山もほほを緩めた。
団体戦ならではの難しさと喜びがあった。初めて組んで臨むW杯。特に交互にショットする方式の初日は、相手に迷惑をかけたくないという思いが先に立った。「頭が真っ白だった」という石川のショットが乱れ、つられるように「パットに不安があった」と話す松山も6番で短いボギーパットを外した。
しかし10番のバーディーで「うまくペースがつかめた」(松山)。世界ランキング6位の実力者が随所で見せる高精度のショットに、石川は「この風の中で、すごいと思った」とうなりつつ、終盤のグリーンで勝負強さを発揮した。
8月半ばの世界ランクで日本最上位の松山がW杯出場資格を獲得して相棒を選び、腰痛に苦しんでいた石川はその後、日本ツアーで優勝するなど復調した。10代の頃から意識し合う2人。「お互いが、もう少しずついい状態になればかみ合うと思う」(松山)と、力を合わせて優勝を目指す。