松山&遼8位浮上も不満「いいところなかった」 首位と6打差、逆転目指す
「ISPSハンダW杯ゴルフ・第2日」(25日、キングストンヒースGC=パー72)
10位で出た松山英樹(24)=LEXUS=と石川遼(25)=CASIO=が組む日本は7バーディー、ボギーなしの65で回り通算6アンダーで8位に浮上した。前半に三つ伸ばした日本は後半、松山が11番でチップインバーディーを決め、石川が12番など3バーディーを奪った。この日は2人のうちホールごとに良い方のスコアを採用するフォアボールで実施。60の好スコアをマークしたデンマークが12アンダーで首位に立ち、3打差の2位に中国がつけた。
石川が四つ、松山が三つのバーディーを奪い、スコアは上々の65。しかし伸ばし合いとなった中で、素直には喜べなかった。「2人で7バーディーは少ない」。いつも自らに厳しい松山は不満を隠さなかった。
良い方のスコアが採用される方式で「自分がまずまずのところでいて、英樹にどんどん攻めていってほしい」(石川)というのが大まかな役割分担。中盤までは石川のショットが安定せず、松山が思い切って攻められる状況は多くなかった。後半は松山が思ったようにチャンスをつくれず「いいところがなかった」と振り返った。
それでも互いのミスはカバーした。相棒がピンチに陥った7番は松山が見事なショットとパットを連ねてバーディー。互いに精彩を欠いた11番では松山がチップショットを沈め、ガッツポーズをつくった。救われた石川は12、14番で鋭いアイアンショットを披露し、18番は6メートルのバーディーパットを決めてみせた。
順位は上がったものの、首位との差は広がった。「これからも順位がすごく変わると思う。(勝負は)最終日のバックナイン」と石川。あくまで逆転を目指す2人はそろって練習場へ足を運び、修正に余念がなかった。