17歳・畑岡奈紗、米ツアー出場権獲得 スコア崩すも通算5アンダー堂々14位
「米女子ツアー・最終予選会・最終日」(4日、LPGAインターナショナル・ヒルズコース=パー72)
史上最年少の17歳で日本女子オープン選手権を制してプロになった畑岡奈紗は4ボギー、1ダブルボギーの78と崩れたが、通算5アンダーの14位で来季出場権を獲得した。19位までの上位20人が来季の大半の試合に出場できる。来季ツアーは、来年1月下旬に開幕する。
5日間の厳しい戦いを乗り越え、来季出場権を獲得した畑岡は「すごく苦しかった。10年ぐらい寿命が縮まった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。トップの米国選手は通算13アンダーで、19位は4アンダー。大半の試合に出場できる上位20人に食い込み「まずは1勝を目標に頑張りたい」と抱負を語った。
5日間の最終予選会。第3日まで首位に立ち、最終日は4位から出た。重圧を感じながらのプレーが続き、9番から4連続ボギー、14番はダブルボギーと泥沼にはまった。
それでも冷静さは失わない。15番(パー3)の第2打はラフとカラーの境目からユーティリティーを使って寄せてパーセーブ。練習してきた小技を土壇場で発揮した。
「今までの経験を生かして耐えることができた」と胸をなで下ろした。その一方で「まだ自分に甘さがある。あらためてゴルフの厳しさを学んだ」と自らを戒める姿もあった。
1月下旬に開幕する来季は、憧れの宮里藍(サントリー)と同じ舞台に立ち、世界のトップを目指す。将来の目標は、全米女子オープン優勝と20年東京五輪での金メダル。「まだ全ての面で足りない。オフにしっかりトレーニングをしたい」とレベルアップを期した。