松山痛恨のV逸…パットが決まらず3打差の2位「合わない部分出た」
「米男子ゴルフ・SBSチャンピオンズ・最終日」(8日、プランテーションC=パー73)
松山英樹(24)=LEXUS=は逆転ならず、2017年初戦は2位に終わった。2打差の2位から最終ラウンドを開始し、一時は首位に1打差まで迫ったが、終盤のパットのミスが響いて70止まり。優勝スコアに3打差の通算19アンダーで、23歳のジャスティン・トーマス(米国)に今季2勝目を許した。だが、賞金、ポイントともにランキング1位を維持した。
松山にとっては痛恨の3パットだった。1打差で迎えた17番パー4。フェアウエーから残り207ヤードをピン右8メートルに乗せた。トーマスは2打目を1メートルにつけ、スコアを伸ばすのはほぼ確実。これ以上引き離されるわけにはいかない。ところが、松山のファーストパットは、カップを1・2メートルオーバー。「ラインが全然違った」という。返しのパーパットも打った直後、ボールがはねて思った通りに転がらず。事実上、これで勝負が決まった。
予兆は1番にあった。いきなり3パットでボギーをたたき、流れに乗り損ねて前日決まっていた1~2メートルを何度も外した。13番終了時点で首位と5打差。だが、ここで直近5戦4勝の実力を見せた。14番パー4でバンカー手前ラフから直接カップインさせイーグル。続く15番でトーマスがダブルボギー。わずか2ホールで差は1打に縮まった。世界ランク6位の粘りだった。
松山本人も、敗因がパッティングにあることを認めている。「初日から言っていたように、自分の中で合わない部分が出てしまった。1番で何でもないパーパットを外した。ミスを後に引きずった。ある程度予想できた結果かな」
ただ、年をまたいで6戦で優勝4回、2位2回の実績は、やはり圧巻だ。賞金ランキング、ポイントランキングとも1位を守った。「いいところまで行けた。そんなに落ち込んでませんよ」。すべてはメジャー制覇への足がかり。12日には同じハワイのオアフ島で、ソニー・オープンが開幕する。(米ハワイ州・カパルア テッド・ムース)