藍13年ぶり凱旋Vだ!6年ぶり地元大会に参戦
「女子ゴルフ・ダイキン・オーキッド・レディース」(3月2日開幕、琉球GC=パー72)
女子ゴルフの今季ツアー開幕戦、ダイキン・オーキッド・レディースに6年ぶりに出場する宮里藍(31)=サントリー=が28日、コース内で記者会見し、2004年以来の大会2勝目を誓った。今大会には宮里藍と同じ米ツアー組が多く参加。昨年の日本女子オープンを史上最年少で制した18歳の畑岡奈紗(森ビル)も出場する。
地元沖縄の空気を吸って、宮里藍の大きな目がイキイキと輝いた。今大会はプロ転向翌年の04年に優勝。出場は6年ぶりとなるが「今年は結果にこだわり、初日から優勝争いできるように頑張りたい」と腕まくりした。
昨季の米ツアーは賞金ランク67位と一昨季の77位からは上昇したが、もの足りない結果に終わった。今季初戦となった前週のホンダLPGA(タイ)でも56位と振るわず、この日はイン9ホールの練習ラウンド後にコーチの父・優さんから指導を受け、スイングの修正に努めた。
「先週は右にも左にもショットのミスがあった。トップが浅かったけど、父にチェックしてもらって、いい方向にいくと思う」
今大会には特別なモチベーションがある。故郷の沖縄県東村に完成した「東村文化・スポーツ記念館」の落成式が最終日翌日の6日に行われる。これは主に兄の聖志、優作と自身の活躍の足跡を記した記念品を展示するもので、現役中の選手の記念館設立は異例のことだ。
「すごく評価していただいてうれしい。正直、兄弟でここまでやれているのは、そんなに多くはないと思う。東村から(自分たちに)続く人の刺激になればいい」。13年ぶりの優勝で花を添える。