18歳の河本が10位に浮上 見事な修正能力見せ首位と4打差
「女子ゴルフ・ヨコハマタイヤPRGRレディース・第2日」(11日、土佐CC=パー72)
11位で出たアマチュアの河本結(18)=松山聖陵高3年=が4バーディー、4ボギーの72にまとめ、通算2アンダー、首位に4打差の10位で最終日に進んだ。今春の高校卒業後は同学年の勝みなみ、新垣比菜らがプロ一本に絞る中、4月から日体大へ進学。在学中にプロを目指すという異例ともいえる道を進む。青木瀬令奈が73とスコアを落としながらも通算6アンダーで単独首位を死守。大山志保、藤崎莉歩、キム・ハヌル(韓国)が1打差の2位につけた。
見事なカムバックだった。ロングヘアとミニスカートが“今風JK”の河本は、強風と極度の緊張感で出だしの1番から3連続ボギー。だが、7番パー5で残り30ヤードの第3打を4メートルにつけて初バーディーを奪うと、落ち着きを取り戻した。
9番も4メートルを沈め、17番では奥のカラーから20メートルの長いバーディーパットをねじ込むなどイーブンパー72。強風でスカートがめくれ上がっても「私、かわいい服でゴルフをするのが好きなので」と初々しい笑顔を見せた。
今月1日に高校を卒業し、4月から日体大に新設された五輪選手育成枠を使い、体育学部体育学科に進学する。1年生前期の大学リーグで結果を残せば、後期はプロになってもいいという好条件で「今年はQTに挑戦する。プロテストは来年受験します」と青写真を描いている。
同学年の勝みなみ、小祝さくらと2月上旬に卒業旅行で大阪・USJに行った際に進路を打ち明けると、とても驚かれたという。「人生はゴルフだけじゃない。私は人と違う道を突き進んでいきたい。いろいろな人に会って、いろいろなことを勉強して、30歳過ぎたら引退して、学んだことを教えていきたい」。その前にまずはゴルフ。最終日はひとつでも上位でフィニッシュする。