渡辺彩香2位 2年ぶりVへ2打差 18番バーディーで嫌な流れ断つ
「女子ゴルフ・ヤマハレディース葛城・第3日」(1日、葛城GC=パー72)
渡辺彩香(23)=大東建託=3バーディー、2ボギーの71で回り、通算5アンダーとして、首位と2打差の2位につけた。今季から日本ツアーに参戦した25歳のイ・ミニョン(韓国)が6バーディー、2ボギーの68をマークし、通算7アンダーで3位から首位に上がった。
前半につくった2打の貯金を後半に吐き出した。嫌な流れを18番のバーディーで断ち切った渡辺が、地元静岡で2年ぶりの優勝を狙える位置で最終日を迎える。「最後に調子が戻ってきて良かった。楽しみ」と不敵な笑みをのぞかせた。
肝を冷やしたのは一つ落として迎えた13番(パー4)のティーショットだ。左に引っ張り、OB方向へ一直線。木に当たってラフに戻り「ラッキー」と納得のボギーに収めた。ミスの原因をリズムの狂いだとすぐに突き止めて修正すると、安定感を取り戻した。
最後のバーディーが効いて最終組に滑り込んだ。「やっぱり“ならでは”の緊張感がある。その中で伸ばしたい」。通算3勝の勝ち気なパワーヒッターが、2打差逆転を目指す。