タイガーも同情…視聴者通報から4打罰、トンプソンV逃す
「米女子ゴルフ・ANAインスピレーション・最終日」(2日、ミッション・ヒルズCC=パー72)
今季のメジャー第1戦はユ・ソヨン(韓国)が通算14アンダーで並んだレクシー・トンプソン(米国)とのプレーオフを制し、2011年の全米女子オープン以来となるメジャー2勝目を挙げた。
単独首位で出たトンプソンは、スコアボード上で通算16アンダーとした12番ホール終了後に、競技委員から前日(1日)の第3ラウンドの17番グリーン上で、マークした地点とは異なる地点にボールを置いてプレーしたことによる4打罰の知らせを受けた。視聴者からの指摘で判明したという。VTRでは元の位置よりわずかに前へボールを置いたように見えるシーンが流された。
以前までならスコア誤記(過少申告)による失格となったが、視聴者からの通報は上位選手や注目プレーヤーに偏る傾向があり、近年になって罰打を加えてプレー続行となる規則に改定された。
トンプソンは誤所からのプレーと過少申告により4打罰が加えられ、この時点でスコアは通算12アンダーに引き下げられた。通告を受けた直後の13番ではショックを隠せず、第1打を放った後は涙を見せた。また、同組のスーザン・ペターセン(ノルウェー)も本人以上に影響を受けた雰囲気でプレーした。
それでもトンプソンは、13番ホールでバーディーを奪うと、最終18番パー5では入れれば今大会2度目の優勝というイーグルパットがわずかに外れ、ユ・ソヨンとのプレーオフとなって敗れた。
この模様を生中継で見ていた男子ゴルフのタイガー・ウッズは、トンプソンらが終盤のプレーをしている最中に、自身のツイッターを更新。「Viewers at home should not be officials wearing stripes.(視聴者は競技委員じゃない)Let’s go @Lexi, win this thing anyway.(レクシー頑張れ)」と記し、トンプソンを応援。自身も視聴者に注視され続けてきただけに、トンプソンの心中を思いやっていた。