藤田が2位に浮上 磨いてきたショートゲームでいぶし銀の技がキラリ
「男子ゴルフ・東建ホームメイトカップ・第3日」(15日、東建多度CC名古屋=パー71)
3位で出た藤田寛之(47)=葛城GC=が3番からの3連続を含む5バーディー、1ボギーの67で回り、通算11アンダーで2位に浮上した。最終日は通算13アンダーでトップの梁津萬(中国)との2打差逆転で、2014年アジアパシフィックオープン・ダイヤモンドカップ以来のツアー19勝目を目指す。
いぶし銀の技が光った。藤田は1番でボギー先行も、3番パー3でセオリー通り手前から攻めて初バーディー。5番パー5は第2打を刻んで、3打目をPWで1・5メートルにピタリ。5番も第2打を1メートルにつけた。
「ショットの調子がよくなくて、このスコアが出たのは、ショートゲームのミスがほとんどないのと、7、8メートルのパットが4、5回入っているから」
今年6月で48歳になる。オフは全盛期のように1日800球の打ち込みはできなくなったが、その分、ホームコースの葛城GCで午後4時半から5時半まではアプローチとパットの練習時間と決めて、毎日欠かさずショートゲームを磨いた。
最終日は首位と2打差を追いかける。優勝は14年以来遠ざかっており「若手に負けないと言っていた時代は終わった。でも、優勝争いをしていたら話は別」。若手にはまねのできない小技も駆使し、元賞金王が19回目の優勝をもぎ取る。