勇作「鬼門」で2季ぶりVだ 苦手コースで67とスコア伸ばし首位浮上
「男子ゴルフ・中日クラウンズ・第3日」(29日、名古屋GC和合=パー70)
2位で出た宮里優作(36)=フリー=が6バーディー、3ボギーの67とスコアを伸ばし、通算11アンダーで武藤俊憲(39)と並んでトップに立った。2015年ダンロップフェニックス以来、2シーズンぶりとなるツアー通算4勝目を狙う。14位で出た片岡大育(28)が63をマークし、1打差の3位に浮上した。
首位を追うはずが、いきなりつまずいた。1番で1メートルのパーパットを外すと、ギャラリーのため息が充満した。まさかのボギー発進。ただ、宮里優は落ち込むどころか達観していた。
「パットのフィーリングが出ていない。でも、そのうち上がってくる。気にせずやっていた」。2番。絶妙なロブショットから、すぐさまバーディーを奪い返した。5、6番では、得意のアイアンショットをともにピンそば1メートルに寄せた。バーディーの山を築き、あっけなく勢いづいた。
最近10年間で6度の予選落ち。和合を攻略できず、苦手意識ばかりが膨らんでいた。和合に打ち勝つことは、宮里優にとって夢の1つでもある。「コースと会話しながら、どう攻略していくかに集中したい」。選手会長は2季ぶりの頂点だけを狙う。