“怪物の娘”川岸史果、68で単独首位 父・良兼も期待「勢いのあるうちに」
「女子ゴルフ・ワールド・サロンパスカップ・第2日」(5日、茨城GC西C=パー72)
ツアー未勝利の川岸史果(22)=加賀電子=が5バーディー、1ボギーの68を出し、通算8アンダーで単独トップに立った。男子ツアーで「怪物」と呼ばれた父・良兼(50)がコースで見守った中、最高の結果を出した。岡山絵里(20)=ニトリ=が首位と1打差の2位に続いた。韓国の「セクシークイーン」ことアン・シネ(26)=NOW ON=は3バーディー、5ボギーの74と崩れたが、カットラインぎりぎりの通算5オーバー58位で予選を通過した。
怪物と呼ばれた父の目の前で成長した姿を見せた。川岸は前半アウトは1ボギーと波に乗れなかったが、後半インで本来の攻めのゴルフが爆発した。11番で第2打を3メートルにつけて初バーディーを奪うと、13番まで3連続。515ヤードの17番パー5では残り233ヤードの第2打を3番ユーティリティーでエッジまで運び、難なくスコアを伸ばした。
「前半はアイアンでピンを攻められない怖がりな部分が出てしまった。でも、途中でトップが伸ばしているのが分かり、バーディーを狙っていった結果がいい方向に出た。11番のバーディーでエンジンがかかった」
父・良兼は「ティーショットがよかったからバタバタしなかった。11、12番でバーディーを取った時点で大丈夫だと思った」と評価。決勝ラウンドへ向けて「狙って勝てる力はない。ラッキーがあれば勝てるでしょう。勢いのあるうちにうまいこといった方がいいけど」と、国内メジャーの大舞台での初優勝を期待した。
今大会は優勝で3年シードがもらえる。将来、米ツアーへの参戦も模索している大器は「アメリカも視野に入れているので、そうなればQTを受けるかもしれないですね」。単独首位に立ち、あと2日、父譲りの豪打を武器に夢をつかむ。