成田、14年に2打差逆転した縁起の良いコースで逆転V再現だ

 「女子ゴルフ、ワールド・サロンパス・カップ・第3日」(6日、茨城GC西C=パー72)

 6位で出た成田美寿々(24)=オンワードホールディングス=が4バーディー、3ボギーの71でまとめ、通算3アンダー4位に浮上。茨城GC西Cで前回開催された2014年は2打差逆転優勝を果たしており、今回も最終日に通算6アンダーで首位のキム・ハヌル(韓国)との3打差逆転で大会2勝目を目指す。川岸史果(22)=加賀電子=は連覇を目指すレキシー・トンプソン(米国)と並び1打差2位。

 勝手知ったる西コースで成田が躍動した。3番パー5で左ラフから103ヤードの3打目を50センチにつけてバーディーを先行。前半アウトを1アンダーで折り返すと、後半インでは勝負どころでしっかり我慢した。

 16番パー4で第1打を左の林に打ち込む大ピンチだったが、残り130ヤードを6Iで木の下を転がし、見事にグリーンを捉えた。「上に上げられるイメージはなかったので、転がしていった。まさかバーディーチャンスにつくとは。結果パーでしたけど、あそこでボギーを打たなかったのが、今日は大きかった」と自己評価した。

 14年まで西コースで開催された今大会は、15、16年は東コースに舞台を移し、今年から3年ぶりに西に戻った。その西開催の最後の優勝者が成田で「1番ティーに立った時から、3年前の記憶がよみがえってきた」。初日から3日連続のアンダーパーはただ一人。コースとの抜群の相性も力強い追い風となる。

 その前回優勝時は、最終日に当時世界ランク8位のフォン・シャンシャンとの2打差を逆転して栄冠をつかんだ。「ワールドという名の付いている大会ですけど、レキシー(トンプソン)と優勝を争って、日本人の手で優勝カップを取りたい」。日の丸エース候補がV2に照準を絞った。

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