川岸史果、グリーンに苦しむも日本勢トップ4位 父・良兼が提言「男になれ」
「女子ゴルフ、ワールド・サロンパス・カップ・最終日」(7日、茨城GC西C=パー72)
2位からツアー初優勝を狙った川岸史果(22)=加賀電子=は4バーディー、4ボギーの72とスコアを伸ばせず、通算5アンダーの4位に終わった。日本勢トップになったものの、ホールアウト後、“怪物”と呼ばれた父・良兼(50)から男子顔負けのパワフルゴルファーになるよう熱望された。キム・ハヌル(28)=韓国=が69と伸ばし、通算9アンダーで2週連続優勝を果たし、ツアー通算5勝目。国内メジャーは、昨年のツアー選手権リコー杯に続く2連勝で、来年からの3年シードを獲得した。
またしても勝てなかった。川岸はホールアウト後、開口一番「悔しいです」。開幕戦のダイキン・オーキッド・レディース、4戦目のアクサ・レディース以来、今季3度目の最終日最終組。1番で第1打を左の林に曲げながらバーディーを奪い、幸先よくスタートしたものの、難しいグリーンに手を焼いた。
「優勝したハヌル選手は易しいラインにつけて、3パットする気配がなかった。私は乗せてはいても、かなり切れるラインばかり。その差が出た」
見守った父からは、さらなる成長を望む声が飛び出した。ロングヒッターで知られる同組の世界ランク5位、トンプソン(米国)やアリヤ・ジュタヌガーン(タイ)の名前を出し「男じゃないの?と言われるくらいのアスリートゴルファーになってほしい」と注文を付けた。
目標はもちろん初優勝だが、その先には米ツアー参戦も見据える。この日のトンプソンとの直接対決は貴重な経験で「狭いコースで毎回振ってきたのはすごいけど、20ヤード置いていかれることはなかったので、自分もアメリカでも戦える飛距離はあるのかなと思った」と振り返った。苦い経験を力に変えて、いつの日か父の思いにこたえる。