10年目・重永、悲願の初Vへ3位好発進「下手は下手のゴルフすれば」
「男子ゴルフ・日本プロゴルフ選手権日清カップヌードル杯・第1日」(11日、かねひで喜瀬CC=パー72)
プロ10年目の重永亜斗夢(28)=ホームテック=が6バーディー、1ボギーの5アンダー67で3位と好発進した。
沖縄の青空の下、グリーン上のプレーがさえた。重永はホールアウトするなり「気持ちいい!久しぶりや!」。パット数は合計26。今季5試合目で初の初日アンダーパー発進を決め、素直に喜びを表に出した。
前半アウトは3メートル前後のバーディーパットを沈めて3アンダー。後半インはアイランドグリーンの14番パー3で、第1打がバンカーの斜面に置いてあったレーキで止まる不運。第2打はきつい左足下がりのライから“乗せるだけ”。ファーストパットも1メートル残してしまったが、この大事なボギーパットを沈めてピンチを脱した。
好調を引き寄せたのは、パターの交換だった。今季はピンタイプを使用してきたが、SMBCシンガポールオープンから3試合連続予選落ちだったこともあり、今週から“第2エースパター”のオデッセイ2ボールを投入。「芯が広いし、ヘッドも効いているので、ラインを消して打てる。ここのグリーンは目がきついだろうと換えたのがはまった」と種明かしをした。
賞金ランクは初シードを獲得した14年から65、46、40位と順調に上がり、今季の目標はズバリ初優勝。「今季は勝ちたいと言う気持ちが強すぎて結果が出なかった。下手は下手のゴルフをすればいいんだという気持ちでいきます」。プロ10年目の悲願達成へ、滑り出しは順調だ。