宮里藍の“宿命”を終える決断に…父・優さん「よく頑張った」
女子ゴルフの元世界ランク1位で日米両ツアーで活躍した宮里藍(31)=サントリー=が29日、都内のホテルで記者会見を開き、自ら今季限りでの引退を発表した。
“宿命”を終える決断を下した娘を、父優さんは優しくねぎらった。今季が始まる前に、宮里から引退の意思を告げられた。
「いつ辞めてもいいと思ってた。『よっしゃ、よく頑張ったな』って言いました」
早すぎるキャリアの終わりに思えるが「技術はいけると思う。ただ、予選を通過すれば生活はできるが、藍に求められるのはそうじゃない。プレーを通じて、感動を与えること。それが藍に与えられた宿命。それが薄れたのであれば、引退の時期」と、娘の決断に理解を示した。
4歳からゴルフを指導し、コーチとしてゴルファー宮里藍の基礎を作り上げた。「なかなかのきかん坊でね。よくケンカもした。父と子で、コーチと選手の関係はなかなか難しい」と懐かしそうに語りながら、「小さい頃から苦しい時もいい時も一緒に歩んでこれた。いいゴルフ人生だった。海外でも今まではゴルフ場しか行ってないし、これから色んなところを案内してもらう。親孝行してもらいましょう!」と、柔らかな笑みを浮かべた。