理香子が復活気配3打差の6位につけV戦線へ 集中力切らさず上位に食らいついた
「女子ゴルフ・ヨネックスレディース・第1日」(3日、ヨネックスCC=パー72)
前日が荒天で中止となり、2日間36ホールの短期決戦に。寒さと強風で各選手がスコアを乱す中、13年賞金女王の森田理香子(27)=リコー=が3バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの73で回り、首位と3打差の6位につけた。最終日に復活Vの期待がかかる。首位は2アンダーの西山ゆかり(34)=アマダホールディングス。69位タイまでの78選手が決勝ラウンドに進出した。
森田の中にはもう、シナリオが出来上がっている。「私、初優勝した時も2日間競技(に短縮)だったから。また振り出しに戻る、とイメージしてます」。10年10月のIDC大塚家具レディスは台風接近で2日目が中止となり、最終日にツアー新記録の62をマークして大逆転Vを飾った。
14番で痛恨のダブルボギーを献上したが、最終18番でバーディー締め。「ちょっと前の自分なら途中でブーたれてる(ふてくされてる)と思うけど、賞金女王の翌年から本当にいろいろなことを学ばせてもらってるから」と、キレないゴルフで上位に食らいついた。
昨年は賞金ランク69位でシード落ち。今季QTランクは77位で、今大会はウエーティングから出場権を得た。女子ツアーでウエーティング繰り上げ出場から優勝の前例はない。再び“ツアー初”とつく偉業でこそ、元女王の復活にふさわしい。