宮里藍【一問一答】予選通った中学時代と「背は変わってない」インタビュアーが先に涙
「女子ゴルフ・サントリーレディース・最終日」(11日、六甲国際GC=パー72)
今季限りでの現役引退を表明している宮里藍(サントリーは)通算1アンダーの33位から出て、5バーディー、4ボギーの71で回り、通算2アンダーで26位となった。
宮里は最後に約7メートルのパーパットをねじ込んだ。ホールアウト後は18番グリーンの周りを埋めつくしたギャラリーに深々と頭を下げ、涙がこぼれ落ちるのを懸命にこらえるように、同組で回った成田美寿々らと抱き合って感謝の気持ちを示した。
スコア提出後のテレビのインタビューでは、インタビュアーが先に涙声となると、それにつられて目を潤ませた。
-どんな1日だった。
「出だしからバーディーが来て、自分のゴルフとしてはいいスタートが切れた。ショットも4日間の中では合格点を与えられるぐらいの内容だったので、まずまずのゴルフができたと思う」
-米国に行ってメジャーを取るという手応えは。
「ほかの試合と比べるとどうしてもこの1週間は自分の中で特別。気持ち的にもモチベーション的にも今までとは違う形でしたし、その分難しさも感じてはいたが、4日間通して戦えたことはすごくすごく大きかった」
-チップインあり、バンカーからのバーディーあり。
「なかなかショットが付けない分、きょうは外から入ってくれたので、私らしく終えられた」
-18番のグリーン上では。
「これだけたくさんの方がコースに足を運んでくださって、たくさん声援をいただけたことはうれしかった。やっぱり最後は感情的になったが、プレーを終えた後で良かったです」
-どんな4日間だった。
「感謝の気持ちテーマにして1週間プレーしてみたが、ホントにあとからあとからありがとうという気持ちが出てきて、それに対して『頑張れ』と言う言葉をたくさんの方からいただけたので、自分の人生の中でもすごくすてきな1週間だったと思います」
-この大会は2000年に中学生で予選通過した。
「覚えてます。背は変わらない(笑)。この試合での経験があって、今の自分があるので、サントリーさんには感謝の気持ちしかない。アマチュア育成に力を入れていることがすばらしいこと。私は今週で最後になってしまうが、試合はこれからも続くと思うので楽しみです」
(ここでフジテレビの竹下陽平インタビュアーが涙声になる)
-あの頃から藍ちゃんを応援することに…ごめん。
(宮里がインタビュアーの肩をたたく)
-ファンの皆さんへ。
「自分が思っていた以上にたくさんの声援をいただけて、残りのシーズンを胸を張って戦えるかなと思う。まだまだメジャーがあるので、この感謝の気持ちを胸に、また次につなげていきたい。ホントにホントにたくさんの声援ありがとうございました」
(ここで宮里も涙声)
「ずるい~。せっかく我慢してたのに」