【舩越園子の目】小平を予選通過に導いたキャディーの“普段通り”

 「米男子ゴルフ・全米オープン選手権・2日目」(16日、エリンヒルズGC=パー72)

 全米オープン初出場ながら小平智が善戦中。1オーバーだった初日は出だしで緊張したそうだが、2日目は3アンダー69で挽回し、見事に予選通過。その奮闘をキャディーの上村朋弘の目線から語ってもらった。「智は普段は緊張しないほうだけど、初日は“やってやる”の気持ちが強かった。(10番をボギー発進後)、11番はフェアウエーからショートアイアンで大ダフリしてバンカー。本人もビックリ。でも、あれで緊張が抜けた」。そして2日目は「緊張は全然見せなかった」。

 “ボス”の緊張の度合いがキャディー次第で変わることを上村がしっかり自覚しているところが素晴らしい。「緊張すると喉が渇くけど、そのままにすると緊張はほぐれにくくなる」。だから積極的に水を飲ませ、緊張緩和へと導く。「キャディーの立ち位置がいつもと同じなら選手は平常心になりやすい。だから、ちょっとしたことでも普段通りにやる」。

 そんなキャディーの在り方を上村に教えたのは彼のもう一人の“ボス”である谷原秀人。「谷さんは、なぜキャディーが隣にいるかを教えてくれる」。谷原からキャディーの上村へ伝授されたものが上村から小平へ。全米オープンで日本男子ゴルフ界の“人の宝”を垣間見た。

(在米ゴルフジャーナリスト)

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