新海美優 憧れの藍の引退年に初Vいける! 4バーディで4打差の2位
「女子ゴルフ・ニチレイ・レディース・第2日」(17日、袖ケ浦CC新袖C=パー72)
8位から出たプロ4年目で未勝利の新海美優(21)=広島CC=が4バーディー、ボギーなしの68で回り、通算7アンダーで首位に4打差の2位に浮上した。65をマークしたテレサ・ルー(台湾)が同11アンダーで単独首位。前日首位の山田成美は14位に後退した。
初めて経験する優勝争いの重圧を強い気持ちで乗り越えた。前半で4バーディーを奪い、迎えたハーフターン休憩。新海はリーダーズボードにトップのテレサ・ルーと並ぶ自分の名前を見て思った。
すると後半は急にショットがグリーンに乗らなくなり、我慢のゴルフを強いられた。10番から16番を除く8ホールを1パットパー。18番は1・5メートルをねじ込んだ。
「私の中では落ち着いてできた方ですけど、知らず知らず力が入っていたんだと思う」
突然の乱れを救ったのはパットだった。2週前のヨネックスレディースでパターを2ボールに替えたのが奏功。「引っかけが止まらず、打つのが怖くて、ここ2、3週間は試合で全然入らない夢を見た。今日はよく入ったので、久しぶりに夢は見なくて済みそう」と屈託なく笑った。
9歳の時、娘にゴルフをさせたかった父・洋美さん(75)に連れられて行ったツアー選手権リコーカップで全盛期の宮里藍を見て「格好いい。私もプロになる」と言った少女が、宮里引退の年に初優勝のチャンスを引き寄せた。
「明日テレサさんは伸ばしてくると思うので、しっかりついていきたい」。初日首位に立った山田成美や堀琴音、柏原明日架ら14年プロテスト合格組で一番乗りとなるツアー優勝を狙う。