高2安田祐香アマ日本一! 4打差逆転「生まれて初めて」うれし涙
「日本女子アマチュアゴルフ選手権・最終日」(23日、奈良国際GC=パー72)
首位と4打差の3位から出た兵庫・滝川二高2年の安田祐香(16)=洲本GC=が1イーグル、6バーディー、1ボギーの65で回り、通算14アンダーで初優勝した。3打差の2位に沖縄・名護高2年の佐渡山理莉(オリオン嵐山GC)。前日まで首位の新垣比菜(カヌチャGC)と平木亜莉奈(長野・御代田中3年)が通算8アンダーの3位だった。
ニューヒロインの誕生だ。18番パー5。2段グリーンの上から10メートルのイーグルパットをねじ込み、安田がついに「日本」と名のつく試合で頂点に立った。
自身「気がきつい」という性格で、これまで何度となく悔し涙は流してきたが、優勝スピーチでは「生まれて初めて」うれし涙で声を詰まらせた。
前日は、いわゆる“黄金世代”の新垣比菜、吉本ひかると同組。「プロみたいな2人で、うまくて、すごく優しかった」というラウンドで、3人の中ではベストの69を出したことも自信となった。
1番でバーディー発進を決めると、9、10番の連続バーディーで首位に立つ。他の選手のスコアは「分からなかったけど、少しでも上位に」とピンを狙い続け、終わってみれば2位に3打差をつける堂々の日本一だ。
神戸で生まれ育ち、現在は堀琴音らプロを多数輩出している滝川二高に在籍。「ゴルフ部の監督に『むかついて、スコア出したろ』と思った時にビッグスコアが出るところは、堀さんに似ていると言われます」と、憧れの先輩から勝負師のDNAを引き継ぐ。
この優勝で、ナショナルチーム入りも現実味を帯びてきた。「仲良しで、尊敬できるライバルと切磋琢磨(せっさたくま)できるのは楽しみ」と言う。進学か、卒業後のプロ入りかは検討中だが、いずれにせよ「長い間、愛され応援されるプロに」という資質は十分だ。