藍次戦全米女子プロへ「期待できる」初制覇の夢を追い準備整える
「米女子ゴルフ・アーカンソー選手権・最終日」(25日、ピナクルCC=パー71)
今季限りでの現役引退を表明している宮里藍(31)=サントリー=は5バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの70で回り、通算2アンダーで66位だった。68をマークした上原彩子は通算7アンダーで31位、69の野村敏京は6アンダーの35位だった。首位から出た柳簫然(韓国)が通算18アンダーで今季2勝目、通算5勝目を挙げた。
2カ月ぶりの米ツアー復帰戦は66位に終わった。宮里藍は芝目の強いグリーンへの対応に苦しみ、好機で短いパットを外す場面も目立った。「ショットはすごくいい。あとはパットで伸びるかという内容。そういう意味では期待できる」と冷静に結果を受け止めた。
日本で今季限りでの引退を表明してから約1カ月。主戦場の米国で久々にプレーし「(周囲に)見られるプレッシャーより、自分がしっかりと結果を残す方のプレッシャーがある」と心構えの変化を説明した。
最終ラウンドは後半にスコアを伸ばしたが、16番で2メートル、17番は1・5メートルのバーディーチャンスを連続で逃した。「結構いらいらもした」と感情を隠さない。予選ラウンドで一緒に回った元世界ランキング1位のリディア・コ(ニュージーランド)は「情熱的で、勝利に貪欲な、いつもの藍だった」と評した。
次は初制覇の夢を追うメジャー大会、全米女子プロ選手権(29日開幕・イリノイ州オリンピアフィールズ)に挑む。宮里藍は「明日から練習できるので、準備する時間はある。パットを修正したい」と視線を先に向けた。