「米女子ゴルフ・全米女子プロ選手権、第１日」（２９日、オリンピアフィールズＣＣ＝パー７１）

　今季限りで現役を退く宮里藍（３２）＝サントリー＝は２バーディー、１ボギー、１ダブルボギーの７２で５９位発進。悪天候のため３０選手が競技を終了できず順延となり、３０日に第１ラウンドの残りが行われた。上原彩子＝モスフードサービス＝は７３で６７位、メジャー初出場で１８歳の畑岡奈紗＝森ビル＝は７８で１３８位。ともに上がりの９番ホールで再開した野村敏京＝フリー＝は２オーバー７３で６７位、横峯さくら＝エプソン＝は５オーバーの７６で１２０位。梁熙英（韓国）が６５で首位に立った。

　５月に今季限りでの引退を表明してから初めて迎えたメジャー大会。しかも通算５０度目のメジャー出場になった宮里藍だが、第１ラウンドは苦しんだ。

　強い風にショットがあおられ、２バーディー、１ボギー、１ダブルボギーと出入りの激しい内容。生命線であるパットも３０と勝負どころで決まらず、「風が難しかった。地に足をつけてできたが…」と悔しがった。

　アウトスタートの３番パー４でダブルボギーをたたいたのが痛かった。第２打をグリーン左バンカーに入れ、第３打でも乗らず。エッジからの寄せをピンを１メートルオーバーさせ、ボギーパットもカップにけられた。

　「バンカーはライがよくなく、しかも左足下がりだった。ボギーパットも悪くなかったが、芝目がすごく難しい」。５番は８メートルのスライスラインを読んでバーディーを奪ったが、８番は２メートルのチャンスを外し、後半も１０番、１１番と続けて４メートルのバーディーパットを外した。

　５０度目のメジャー出場にも感慨は「特になかった」とさらりと言った。予選通過は第２ラウンドを終わって７０位タイまで、しかも第２日はさらに悪天候が予想されており、第２日は予選カットラインとの戦いになる。

　「風向き次第で、全然別のコースになる。ショット自体の調子は悪くないし、メジャーという気負いもない。手堅くいきたい」。第２ラウンドへ巻き返しを約束した。