藍ヒヤヒヤ予選突破 パット振るわず62位 ショットは安定、巻き返し意欲
「米女子ゴルフ・全米女子プロ選手権・第2日」(30日、オリンピアフィールズCC=パー71)
今季限りで現役を引退する宮里藍(32)=サントリー=は連日の72で通算2オーバーとし、62位で決勝ラウンドに進んだ。1イーグル、3バーディーの66をマークした野村敏京が通算3アンダーで首位と4打差の15位に浮上。72だった横峯さくら、75と落とした上原彩子はともに通算6オーバー、72の畑岡奈紗は8オーバーで予選落ちした。66と伸ばした金世ヨン(韓国)とダニエル・カン(米国)が通算7アンダーで首位に立った。
苦しみながらも何とか予選を突破した。2日連続で1オーバーの72とスコアを伸ばせず、首位と9打差の62位で第3ラウンドに臨むことになった宮里藍は、「できればアンダーパーに戻したい」と前を向いた。
第1ラウンドに続き、この日もパット数は30と振るわず「ちょっとグリーン上で戦えていない感覚がある」と話す。午後2時10分にインからスタート予定だったが、そのティーグラウンド上で雷雲が近づき中断。34分後に再開も、雨でぬれたフェアウエーは転がらず、距離のある10番と11番は連続ボギーのスタートとなった。
ただ、そこから立て直した。ティーショットは安定しており、フェアウエーを外したのは2ホールだけ。パットが復調すれば伸ばせる可能性は十分にある。全米女子プロ選手権は2006年と10年にメジャー自己最高の3位に入り、13年は今回と同じように予選通過は60位ながら、第3ラウンドで66をマークするなどして15位まで順位を上げた。
引退の意思を固めた上で、最後までメジャー制覇の夢を追う今年。まずは12年を最後に一度もないトップ10を狙いたい。「ティーショットがいいので攻めていける。もっとアグレッシブにいきたい。楽しみ」。巻き返しへ、意欲的な言葉が口を突いた。