宮里藍 62位から一気に27位に浮上 単独4位以内で全英出場権ゲット
「米女子ゴルフ・全米女子プロ選手権・3日」(1日、オリンピアフィールズCC=パー71)
62位から出た宮里藍(32)=サントリー=が6バーディー、2ボギーの67と伸ばし、通算2アンダーで首位と8打差の27位に上がった。今大会で単独4位以内に入れば、賞金ランキングが40位以内に上がり、8月のメジャー第4戦、全英リコー女子オープンの出場権を得られる。15位から72と伸ばせなかった野村敏京も27位。ダニエル・カン(米国)と崔チェラ(韓国)が通算10アンダーでトップに並んだ。
「非常に流れのいい一日だったと思います!」。宮里藍の声が弾んだ。「気負いもなく、無欲で回れたのがすごく良かった」と会心の18ホールを振り返った。
出だしからショットがさえた。1番パー5は第3打をピンそば40センチにつけてバーディー発進。5番で下りの7メートルを沈めると6、8番はともに1・5メートルを決め、難しい前半でスコアを3つ伸ばした。
後半は10番で3メートルを沈めてバーディー。その後は2メートルのチャンスを何度も外したが、18番で下りの難しい2メートルを最後の一転がりで沈め、この日6つ目のバーディー。右手で大きくガッツポーズをつくって歓声に応えた。
悪天候の影響で長引いた前日は、午後8時前にプレーを終えた。宿舎のホテルで11時ごろに就寝し、起床は午前4時。7時16分開始の第3ラウンドに備え、ゆっくりする間もなかったが「好きなように食べて、寝た。自由にパッパッとやったのがかえってよかったのかも」という。スタート前から自分のペースをつかんでいたのが好スコアにつながった。
「朝は早かったが、逆にグリーンの状態がすごくよくて、いろいろとうまくかみ合ってくれた。長いラインもよく読めていた。ティーショットもミスはなかった。テンポと技術的な部分がうまくかみ合っている」と自分でも納得のプレー。「最終日はピンポジション次第でそんなにビッグスコアは出ないと思うが、自分にとって最後の全米女子プロを楽しみたい」と、静かな口調に意欲がこもった。