藍、充実36位 最後の全米女子プロ 大歓声で締めた「私らしい終わり方」
「米女子ゴルフ・全米女子プロ選手権・最終日」(2日、オリンピアフィールズCC=パー71)
27位から出た宮里藍(32)=サントリー=は3バーディー、3ボギー、1ダブルボギーとスコアを落とし、同じく73だった野村敏京(24)とともに通算イーブンパーの36位だった。24歳のダニエル・カン(米国)が68と伸ばし、通算13アンダーで、米ツアー初勝利をメジャーで飾った。
「私らしい終わり方でした。メジャーの中のドラマ一つに入れた」。今季限りの引退を宣言して初めてのメジャー。宮里藍は4日間を戦い抜いて、充実感を口にした。
「私らしい」と表したのは、上がりの2ホール。207ヤードの17番パー3はピン下10メートルに乗せたが、最初のパットがピンを1メートルオーバー。そして、返しを再び1メートルオーバーさせ、これも外して4パット。ダブルボギーに、険しい表情を隠せなかった。
だが、これで終わらない。18番パー5、第1打を右林に入れ、第2打はラフ止まり、第3打はグリーン左奥の逆目のセミラフ。しかし、ピンまで12ヤードほどのチップショットをていねいにラインを読み、52度のウエッジで打つと、ボールはカップイン。大歓声を浴び「ゴルフって、本当に分からない。あんなにラフを渡り歩いたのに、バーディーで終われるなんて」と目を丸くした。
次は13日開幕のメジャー第3戦、全米女子オープン(ニュージャージー州・ベッドミンスター)。「パッティングを修正して気持ちよく挑みたい。今週も父と何度か電話でやりとりしていて、ストロークは非常にいいって言われている」。ドラマはまだまだ続く。