「女子ゴルフ・ニッポンハムレディース・第２日」（８日、アンビックス函館Ｃ上磯ＧＣ＝パー７２）

　昨年大会でツアー初優勝を果たした葭葉（よしば）ルミ（２４）＝富士住建＝が９バーディー、３ボギーの６６をマークし、２９位から３位へ急浮上。最終日は首位との６打差大逆転による２年連続優勝を目指す。イ・ミニョン（韓国）が６４と爆発し、通算１４アンダーで首位。大山志保が同９アンダーで２位につけている。

　大会連覇へ望みをつないだ。葭葉が今季ＭＡＸ３０ヤード伸びたドライバーショットを武器に９バーディーを量産。一気に３位へ浮上し「４つのロングホールで全部バーディーを取れたのでよかった」と充実感を漂わせた。

　今季からクラブ契約がフリーになり、飛距離にこだわったドライバー選びができるようになった。ロングヒッターが使っているドライバーを自ら購入して試したが、最終的には高校卒業後にショップでアルバイトをしたことがある「クレイジー」を選択した。

　同時にスイング自体も「トップからフィニッシュまで、手ではなく、ヘッドを速く動かすように」イメージを変えたところ、ヘッドスピードが最高で４８メートル／秒にアップ。今季のドライビングディスタンスがこの日まで２６８・７５ヤードで堂々のトップに君臨している。

　連覇へ向け、今週はゲン担ぎにも気合が入っている。昨年最終日の朝に食べて優勝を引き寄せたのは、函館名物ハセガワストアのやきとり弁当。「昨日、帰りに買って食べたら、今日いいスコアが出た。今日も食べます」。首位とは６打差ついたが「ティーショットがよければチャンスはある。優勝を目指していきたい」。来週は全米女子オープン出場を控えており、ミラクル連覇達成なら、願ってもない弾みがつく。