今平ひょうひょうと2位浮上「満足です」関西オープンに続いて2勝目狙う
「男子ゴルフ・長嶋茂雄招待セガサミー・カップ第3日」(8日、北海道ザ・ノースカントリーGC=パー72)
9位で出た今平周吾(24)=レオパレスリゾートグアム=が5バーディー、ボギーなしの67とスコアを伸ばし、通算12アンダーで首位と1打差の2位につけた。今年5月の関西オープンに続く今季2勝目を狙う。日本ツアー初参戦のマーティン・キム(アルゼンチン)が単独トップ。池田勇太、チャン・キム(米国)、黄重坤(韓国)が今平とともに2位で続いた。
平然と、ひたすら球をカップに沈め、バーディーの山を築いた。首位と1打差に迫り、「満足です」。今平がようやく表情を緩めたのは、ホールアウト後の記者会見だった。
10番パー4で残り160ヤードの2打目を1メートルに寄せるスーパーショットを放つなど5バーディーを奪い、「ピンチもなかった。全体的に良い感じ」。ひょうひょうと振り返った。
今年5月、関西オープンで念願のツアー初優勝。今季は平均ストローク69・94(1位)と絶好調だ。だが、初出場した6月の全米オープンでは102位で予選落ち。海外勢の飛距離とパワーに圧倒され、「球質がすごい。まだ歯が立たない」。もっと強くなりたい-。天才肌の男にとって、心からそう思えたことこそが収穫だった。
2015年大会で2位、16年大会は3位とコースとは好相性で、「伸ばせるコースなので目標設定しないで、できるだけいっぱいバーディーを取れるように」。静かに勝利だけを重ね、海外挑戦への“踏み台”にする。