今平 後半に失速2勝目スルリ…11番で単独トップに立つも重圧に沈む
「男子ゴルフ・長嶋茂雄招待セガサミー・カップ・最終日」(9日、北海道ザ・ノースカントリーGC=パー72)
今平周吾(24)=レオパレスリゾート=が後半に失速し、手にしかけた2勝目を逃した。2位で出て、5バーディー、2ボギーの69で回り、通算15アンダーで首位と3打差の3位。2位で出たチャン・キム(米国)が6バーディー、ボギーなしの66をマークし、今年5月のミズノ・オープンに続く今季2勝目を挙げた。
今平は5番までに4バーディーを奪い、早々と首位を奪った。11番で難度の高い8メートルのパットを沈めると、ついに単独トップに立った。「(このまま)行けそうな気がした。いい感じで、行けると思った」。だが、一転して追われる立場の重圧、緊張が、プレーの精度を奪っていった。
14番でC・キムに追いつかれると、16、17番で逸機を続け、最佳境で1打のリードを奪われた。18番パー5、残り275ヤードの2打目。イーグルだけを狙って迷わず3番ウッドを強振したが、低く飛び出した弾丸は左へ曲がり、無情にも池へ落ちた。普段は感情を表に出さないポーカーフェースの男は怒りに任せてクラブを投げ捨てた。
15年大会2位、16年大会3位に続き、3年連続でベスト3とはいえ、「得意コースでも勝たなければ意味がない」。表情は穏やかでも、唇は震えていた。突き付けられた悔しさが、今平をもっと強くしてくれるはずだ。