元Jリーガー鈴木啓太氏がQT受験 浦和、日本代表で活躍の名選手がゴルフ挑戦
サッカーのJ1浦和で活躍した元日本代表MF鈴木啓太さん(36)が、来季の国内男子プロゴルフツアーの優先出場権を争う予選会・クオリファイングトーナメント(QT)に出場エントリーしたことが10日、分かった。現役引退からわずか1年半で挑む異例のQT受験、ツアー挑戦は注目を集めそうだ。
元サッカー日本代表が異例の挑戦だ。浦和の黄金期を支えた鈴木さんは2015年に現役を引退後、実業家に転身した一方で、本格的にゴルフに取り組み始めた。プロコーチの指導を仰ぐなどして急速に力を伸ばし、ツアー出場を目指してQT受験を決めたという。
男子ツアーを主管する日本ゴルフツアー機構(JGTO)のQTは1次から最終まで4段階。鈴木さんは8月16日開幕の1次QT(千葉・房総CC房総G東)に出場する。3日間、54ホールのストロークプレーで争われ、約100人の受験者のうち上位約25人に入れば、2次QTへ進むことができる。
他競技のトッププロだった選手がQTを勝ち抜き、ツアー出場権を獲得した例はない。プロ野球の西武、巨人で活躍した楽天の前監督・大久保博元さんは2001年に2度目の挑戦で1次QTを突破したが、7年連続で2次QT敗退。ヤクルトで活躍した楽天の池山隆寛チーフコーチは05年に挑戦して1次QTを突破できず。サッカーのG大阪、浦和で活躍した元日本代表の礒貝洋光さんは2次QTで7度も涙をのんだ。
鈴木さんの所属事務所は「今は17日の引退試合に集中しているため、(QT挑戦に関する)コメントは控えたい」とした。現役引退からわずか1年半。浦和で一時代を築いたトッププレーヤーによるツアー挑戦に注目だ。