宮里藍、完全燃焼だ!最後の全米女子OP、最終日前に上昇のタネ見つけた

 「米女子ゴルフ・全米女子オープン選手権・最終日」(15日、トランプナショナルGC=パー72)

 今季限りで現役を引退する宮里藍(32)=サントリー=は1バーディー、2ボギーの73で回り、通算2オーバーで36位に順位を上げた。最後の全米女子オープンの残り18ホールで完全燃焼の上位フィニッシュを狙う。6位で出た野村敏京(フリー)は1バーディー、2ボギーの73と伸ばせず、通算3アンダーで10位に後退。葭葉ルミ(富士住建)は連日の76と崩れ、通算4オーバーの51位に後退した。フォン・シャンシャン(中国)が通算9アンダーで単独首位を守った。

 安定していた。好機もつくった。なのに、上位を追うはずがスコアが伸びない。1番で1・5メートルのバーディーパットを外した。初日、2日目と同様、グリーン上で悩ましい表情が続いた。「伸ばせそうで伸ばせなかった。ミスは少ないけどチャンスを物にできず、フラストレーションのたまる1日」。宮里藍は悔しい思いを抱え込んでいた。

 パット数は30、3ラウンドの合計は88に膨らんだ。ただ、泣く泣く引き揚げてきたわけではない。中盤以降、藍はグリーンの芝目を気にするあまり、知らぬ間にラインを厚く読んでいたことに感づいた。

 7番で3メートルを読み切ってパーセーブすると、ガッツポーズした。8番は1・5メートルの好機をきっちり仕留めた。18番で2メートルのパーパットを流し込んで、確信した。「芝目を気にしなくて良い。ちょっと遅いけど、もう1日あるところで気付けて良かった」。ふがいないプレーの中にあって、わずかな上昇の“タネ”を見つけ、持ち帰っていた。

 思い入れの強い大会も、ラスト18ホールの最終章を迎える。藍は「明日は(結果が)どうであれ悔いは残らない」と言い切り、「(応援に来ている)両親も最後の全米女子オープンなので、もう1日楽しんで応援してもらいたい」。自分のプレーを信じ、持てる力を出し尽くす。

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