藍、ラスト全米は74の41位 やり切った…充実の笑顔「ほっとしてます」

 「米女子ゴルフ・全米女子オープン選手権・最終日」(16日、トランプナショナルGC=パー72)

 今季限りで現役を引退する宮里藍(31)=サントリー=は74で回り、通算4オーバーの41位で最後の全米を終えた。野村敏京(フリー)は33位、葭葉ルミ(富士住建)は51位。4位から出た韓国の23歳、パク・ソンヒョンが通算11アンダーで逆転し、メジャー初優勝を果たした。米ツアー初勝利。

 宮里藍の世界最高峰挑戦が終わった。最終日は2バーディー、4ボギーと奮わず。18番は25メートルを3パットして終えた。だが、その顔にあったのは悔しさではなく、やり切ったという充実感の笑顔。応援に来ていた両親と抱き合った。

 初日から苦しんだパットは改善せず、「これでこのグリーンのストレスから解放される。ほっとしてます」。最後の戦いだと知っている選手や関係者、ギャラリーから毎日声をかけられ、「11回目の全米女子オープンが終わり、成績は思うような感じではなかったが、魅力のある試合。4日間、最後の年に戦えたのはよかった。いろんないい思い出が作れた」と振り返った。

 1週休んで27日から女子スコットランド・オープン(英国)に出場し、次のメジャーである全英リコー女子オープン(8月3日開幕)に臨む。「やはり(調整点は)パッティング。ショットはそのまま維持して、パットがもう少し入ってくれれば結構上位に行けるんじゃないかな」。メジャー制覇の夢は、まだ終わっていない。

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