松山「まあ面白い」首位と7打差で最終日へ 不敵にメジャー初制覇狙う
「米男子ゴルフメジャー第3戦・全英オープン・第3日」(22日、英・ロイヤルバークデールGC=パー70)
10位から出た松山英樹(25)=LEXUS=は5バーディー、1ボギーの66で回り通算4アンダーで首位と7打差の5位につけた。ジョーダン・スピース(米国)が65と伸ばして通算11アンダーで初日からの首位を維持。メジャー史上最少記録を1打更新する62をマークしたブランデン・グレース(南アフリカ)が45位から5位に上がった。
荒れ模様の天候で耐えた第2日と対照的に、快晴微風で伸ばし合いとなった第3日。松山はスコアを四つ縮めた。「うまくいっていないわけじゃない。普通に良いプレーなんじゃないですかね」。言葉は素っ気ないが、納得できる出来だった。
ボギーが先行した直後、5番から3連続バーディーと挽回した。後半は14番で6メートル、17番で5メートルと長いパットを決めて伸ばした。15番で1メートルのバーディーチャンスを逃しても「外すことはあるし、長いパットも入ることがある」と淡々。メジャーの上位争いに、気後れや気負いはなかった。
順位は上がったが、首位との差は一つ広がり7打。全英オープンでは99年にポール・ローリー(英国)が最終日に10打差を追いついた例がある。緊張感の高まる中でメジャー自己最少の65に迫るようなスコアをマークした上で、スピースら上位のミスを待つ必要がある。
6月の全米オープンは6打差を追った最終日に66で回って2位に食い込んだ。25歳にして、メジャーでの経験は十分だ。日本人男子初のメジャー制覇へ「絶好調というわけではないが(ショットとパットが)かみ合えば。まあ面白いかなと思う」と不敵に言った。