穴井詩逃げ切った!ツアー通算2勝目 「父に初めて優勝見せられた」
「女子ゴルフ・センチュリー21レディース・最終日」(23日、滋賀県瀬田GC=パー72)
首位から出た穴井詩(らら、29)=GOLF5=が5バーディー、3ボギーの70とスコアを伸ばし、通算11アンダーで逃げ切り、昨年9月のゴルフ5レディース以来のツアー通算2勝目を挙げた。1打差の2位はユン・チェヨン(韓国)。初優勝を狙った川岸史果(22)=加賀電子=は、さらに1打差の3位だった。
勝負を決めた17番パー4。残り83ヤードの第2打も、穴井は「体はガチガチ」だったという。前週から使い始めたロフト58度のウエッジでピンそば30センチに。バーディーでツアー2勝目を手中にした。
5週前のニチレイレディースで、2年前から師事する井上透コーチがキャディーを務め、実戦中のデータを分析。「力みそうな時には、少し右を向いてボールをつかまえろ」とアドバイスされた。「ほとんどのショットでやった」といい、8番でも同じ58度でピン右2メートルにつけるなど5バーディーを奪った。
詩(らら)と名付けてくれた父・幸二さん(62)が、赴任していたイタリアから4月に帰国。現在は名古屋市内の小学校で教鞭(きょうべん)をとっている。「父に初めて優勝を見せられてよかった」と、しみじみと語った。