23歳・スピースがメジャー3冠「信じられない」 ゴルフ史に残る13番丘越え

 「男子ゴルフ・全英オープン・最終日」(23日、ロイヤル・バークデールGC=パー70)

 初日から首位のジョーダン・スピース(米国)が69で回り、通算12アンダーで大会初制覇。2015年マスターズ、全米オープンに続き、23歳11カ月でのメジャー3冠達成は、ジャック・ニクラウス(米国)に次ぐ歴代2位の年少記録となった。

 スピースがタイガー・ウッズ(米国)を超える早さで3つ目のメジャーを制した。ただ楽な優勝ではなかった。序盤からショットを曲げ、パットを外し、前半でスコアを3つ落とした。昨年のマスターズ最終日、前半で2位に5打差をつけながら池ポチャ2発で逆転を許した悲劇をほうふつさせる。だが、13番でゴルフ史に残るようなビッグプレーを展開した。

 1打目を大きく右に曲げ、コース外にある丘陵地の反対斜面中腹へ。アンプレアブルを宣言し、20分かけて決断した1罰打後のドロップ位置は後方の練習場。そして残り230ヤードの丘越えを3番アイアンでグリーン手前まで運び、窮地をボギーで切り抜けてみせた。

 ここから「クーチャーとのマッチプレーだ」と気持ちを切り替え、迷いが消えた。続く14番でバーディーを奪うと、15番で16メートルを沈めイーグル。17番までの4ホールで5つ伸ばし、大勢を決めた。

 「人生で最も消耗したラウンドになった。信じられないくらいうれしいよ」。8月の全米プロでウッズを抜く史上最年少、史上6人目のメジャー全大会制覇(生涯グランドスラム)に挑む。

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