「男子ゴルフ・ダンロップ・スリクソン福島オープン・最終日」（３０日、グランディ那須白河ＧＣ＝パー７２）

　３位から発進した宮本勝昌（４４）＝ハートンホテル＝が、９バーディー、ボギーなしのコースレコードに並ぶ６３をマークして、通算２２アンダーにスコアを伸ばして逆転優勝した。２０１４年ゴルフ日本シリーズ以来、３シーズンぶりのツアー通算１１勝目。１打差の２位にＩ・Ｈ・ホ（韓国）が入った。

　最終１８番パー５。宮本が最高のショットを披露した。完璧な弾道でフェアウエーに乗せた第１打に続き、第２打は残り約２５０ヤードを３番ウッドでピン上５メートルによせた。

　「この緊張感のなかで、２つもナイスショットを続けられるなんて」。このホールはバーディーに終わったとはいえ、この日は９バーディー、ボギーなしの６３。自身２度目のコースレコードタイをマークしてのＶに「重馬場の方が好きで、コンディション的に良かった」と目尻を下げた。

　１４年のゴルフ日本シリーズで得た３年シードが切れる今年の春先、腰椎ヘルニアのため、スイングもままならない状態だった。まだ完治はしていないが、不断の努力で改善に努め、優勝にこぎつけた。宮本は次の目標を聞かれると、「人生最後の優勝をもう１回したい」と笑顔できっぱりと言った。