宮里藍 満足! 今季自己最高の13位 全英女子OPへ宣言「目標は優勝」
「女子ゴルフ・スコットランド・オープン・最終日」(30日、ダンドナルド・リンクス=パー72)
今季限りで引退する宮里藍(31)=サントリー=は20位から出て4バーディー、1ボギーの69で回り、通算1オーバーで今季自己最高の13位となった。次戦のメジャー第4戦、全英リコー女子オープン(3日開幕、英ファイフ)へ「目標は優勝」と力強く宣言した。66と伸ばした24歳の李美香(韓国)が6打差を逆転し、通算6アンダーで3季ぶりの米ツアー2勝目を挙げた。
吹き荒れた第3日に比べると風が弱まった最終日。ショットも小技も安定していた宮里藍が三つ伸ばし、13位に順位を上げた。トップ20は昨年4月のロッテ選手権(20位)以来。「自分らしいプレーができた」と満足そうにほほ笑んだ。
1打目をポットバンカーに入れた3番で4メートルのパーパットを沈めるなどピンチでも我慢。4番パー3では向かい風の中、7番ウッドのティーショットをピンのそばに止めてみせた。最終18番もバーディーで締め、「トップ10を目指していい緊張感の中、すごくいいプレーができた」とほおを紅潮させた。
現役最後と決めて臨む今季は予選落ちが13戦で1度だけと安定感がある。パットは変わらず課題だが、この4日間は3パットを1度に抑えた。「惜しいパットがたくさんあったが、ストロークはすごく良い」。米ツアーでも引退を惜しむ声が上がるが「最後だと思うから頑張れる。やりきったという思いがある」とさばさばとした表情だった。
次はメジャーの全英リコー女子オープン。「目標はもちろん優勝。リンクスはグリーン周りの感覚が一番大事。それを前週につかめたのは大きい。このままの流れで行きたい」と言葉に力を込めた。