藍イーブンパー発進 父・優さんから背中押され「最後なのでしっかり楽しむ」
「女子ゴルフ・全英リコー女子オープン・第1日」(3日、キングズバーンズ・リンクス=パー72)
今季限りでの引退を表明している宮里藍(32)=サントリー=は2バーディー、2ボギーの72でイーブンパー発進となった。父・優さん(71)がプロアマ戦観戦中に倒れ、入院するという緊急事態にも気丈にプレーした。初出場の堀琴音は2バーディー、4ボギーの74、西山ゆかりと上原彩子は3バーディー、1ボギーの70。日本勢はほかに川岸史果、野村敏京、鈴木愛も出場している。ミシェル・ウィー(米国)が64の好スコアをマークした。
風は穏やかで、気温もやや上昇。午前組の上位陣がスコアを伸ばす中、笑顔でスタートした宮里藍は波に乗れぬ戦いを強いられた。
7番パー3で1・5メートルのパーパットを外したが、続く8番で2メートルをねじ込んでバーディー。ただ12番パー3で再びボギー。13番ですぐさまバーディーをもぎ取ったが、終盤もスコアを伸ばせぬまま、イーブンパーで初日を終えた。
開幕2日前の1日、父・優さんが倒れた。2日の練習前に父の見舞いに訪れると「(病院に)来るより、練習に行けという感じ」と背中を押され、気丈に出場を決断した。
ゴルフ人生の集大成として臨む全英で「最後なので、しっかりと楽しんでプレーしたい」と話していたが、初日はいまひとつ不満の残る内容だった。