山下和宏63で大逆転V 最後は「しびれました」

 「デイリー後援・男子ゴルフ・南都オープン・最終日」(5日、キングスロードGC=パー72)

 首位と4打差の8位から出た山下和宏(43)=ザ・サイプレスGC=が9バーディー、ボギーなしの63で回り、通算12アンダーで逆転優勝。大会8年ぶり2度目の優勝で賞金300万円と、主催者からの特別ボーナス100万円を獲得した。特典として男子ツアー「RIZAP・KBCオーガスタ」(24日開幕、福岡県芥屋)出場は、山下がシード権を持っているため2位の中西直人が繰り上がった。ローアマは通算2アンダー26位の船津良介(20)=関学大3年。

 実力者の面目躍如だ。終わってみれば2位に3打差をつける大逆転勝利。山下は最終18番パー5で2オンに成功、12メートルのイーグルパットを「久々の感じで、緊張して」と4メートルのショートも、これをねじ込んでバーディーフィニッシュ。最後は「しびれました」と苦笑した。

 今季はアプローチの不調がショットにも影響して苦しんだ。アプローチに関して「マスター(達人)になってやる」と徹底的に練習したところ、ゆったりとしたリズムを思い出し、完全に復調。「今日のプレーならレギュラーでも3位以内」と自信も取り戻した。

 待たれるツアー初勝利だが「本当に、これを弾みにしたい」と意気込んだ。まずは今回の賞金で「家族旅行して」英気を養い、後半戦にスパートをかける。

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