鈴木、69で13位浮上 「よく盛り返したと思う」アプローチさえ攻勢に
「女子ゴルフ・全英リコー女子オープン・第3日」(5日、キングズバーンズ・リンクス=パー72)
鈴木愛(23)=セールスフォース=が6バーディー、3ボギーの69とスコアを伸ばし、通算7アンダーで首位と10打差の13位。上原彩子は通算5アンダーの31位で、川岸史果は1アンダーの59位。野村敏京は78と崩れ2オーバーの72位、西山ゆかりは3オーバーの76位に後退した。金寅敬(韓国)が通算17アンダーで単独首位を守った。
鈴木は1番、1打目がグリーン左へ外れ、いきなりボギーをたたいた。4番でもスコアを落とした。転換点は8番パー5。3打目のアプローチを2メートルに寄せて沈めると、「やっといいのが入ってくれた。流れが変わる」と確信した。
9番パー4、残り132ヤードの2打目は、あと一歩でカップインというスーパーショット。10番でも残り155ヤードの2打目をピン上70センチに寄せ、3連続バーディーを奪った。
14番、残り15ヤードのアプローチ。サンドウエッジで直接ねじ込むと、16番では7メートルのバーディーパットを決め、攻め抜いて上位で上がってきた。
「もう少し、納得のいくゴルフで上がりたかったけど、1番のボギーからよく盛り返したと思う」
3日間で計17バーディーを奪った爆発力が魅力だが、プレーを支えたのは理想を求めすぎない考え方だった。自らに重圧を懸けず、耐え抜いて、2日連続の60台につなげた。