松山が米ツアー5勝目、全米プロへ弾み 年間ランクも1位に再浮上
「米男子ゴルフ・ブリヂストン招待・最終日」(6日、ファイアストーンCC=パー70)
世界選手権シリーズの今季最終戦(1シーズン4戦)。首位と2打差の4位から出た松山英樹(25)=LEXUS=が1イーグル、7バーディー、ボギーなしとコースレコードと並ぶ「61」をマーク。通算16アンダーで、2位に5打差をつけて優勝。2月のフェニックス・オープン以来となる米ツアー5勝目を挙げた。世界選手権は今季初戦のHSBCチャンピオンズに次ぐ2勝目となった。
今大会は世界ランキング上位者が顔をそろえ、今回の優勝で前週まで同3位の松山が1位のダスティン・ジョンソン、2位のジョーダン・スピース(ともに米国)に僅差で接近。また、米ツアーの年間ポイントは1位に再浮上した。これも日本男子初のメジャー初制覇がかかる次週の全米プロ選手権(10日開幕、クェイルホローC)へ大きな弾みとなった。
米ツアーを主戦場に置く松山にとって、今大会は節目の同ツアー100試合目。通算7アンダーで出たこの日は2番のパー5でイーグルを奪うと、続く3番パー4もバーディー。6番と9番(ともにパー4)もバーディーとして前半で5打伸ばした。
後半に入っても13番パー4でバーディー。終盤は「モンスター」の異名を持つ16番パー5、17、18番パー4の上がり3ホールを連続バーディーとする圧巻のプレーを見せた。
松山はホールアウト後、「スタートする前は練習場でとんでもない球が出て、きょうはパープレーで回れたら最高だなという感じの状態だったが、1番(パー4)をうまくしのげ、2番でうまくイーグルを取れたので、そこからは波に乗れてやれた。いつとんでもないミスをするのか不安で不安で仕方なかったが、大きなミスもなくて良かった。スコアがうまく伸び、途中からはリラックスできた」と笑顔で語った。
コースレコードの61をマークしたことには、「4年前にタイガー(ウッズ)と一緒に回った時に61を出していたので、タイガーと並ぶことができて良かった。(終盤の)16、17、18番を全部取れれば並ぶことは分かっていた」と感想。
次週の全米プロに向けては、「コースとの相性はあまりよくないが、今週のように続けられればと思う。(日本男子初のメジャー初制覇へ向け)何人もチャレンジして取れなかったものを取れるように頑張りたい」と語った。