ボミ、1年2カ月ぶり首位発進「ホントに久しぶり」と笑顔
「女子ゴルフ・CATレディース・第1日」(18日、大箱根CC=パー73)
昨年覇者のイ・ボミ(28)=韓国=が6バーディー、1ボギーの68をマークして黄アルム(韓国)と並び、約1年2カ月ぶりの首位発進を決めた。今季はショットの不調に悩み、先週まで賞金ランク21位に低迷しているが、復調の兆しが出てきた。2週連続優勝を狙う比嘉真美子が首位に1打差の3位につけた。
ようやく笑みを取り戻した。昨年まで2年連続賞金女王のイ・ボミが、今季はまさかの大不振。ショットの不調が原因だったが、出だしの1番パー5で3打目を2メートルにつけたのをはじめ、5番パー3は150ヤードを6Iでピンそばにピタリ。復調したショットでバーディーを重ねた。
首位発進は昨年のアース・モンダミンカップ以来1年2カ月ぶり。「ホントに久しぶり!!ボードに自分の名前があって、一番上だったからすごくうれしかった」と喜んだ。
スランプ脱出のきっかけとなったのは、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の樋口久子相談役だった。先週のプロアマで同組になり、即席レッスンを受けた。それまで腕の使い方で悩んでいたが「シンプル・イズ・ベスト」と指導され、下半身を動かして、腕は自然についてくるように意識を変えた途端、ショットに以前の切れが戻ったという。
「前は打つのが怖いこともあったけど、樋口さんのおかげでスイングのことを考えすぎなくなった」。21日で29歳。28歳最後の大会で完全復活を果たす。