池田勇太、今季初優勝 9年連続ツアーV「ここから一気にいきますよ」
「男子ゴルフ・RIZAP・KBCオーガスタ・最終日」(27日、芥屋GC=パー72)
昨季賞金王の池田勇太(31)=フリー=が5バーディー、ボギーなしの67で回り、通算18アンダーで今季初優勝を飾った。昨年11月カシオワールドオープン以来のツアー通算17勝目で、09年のプロ初優勝から歴代5位タイとなる9年連続のツアーVとなった。上井邦裕(三好CC)は3打差の2位だった。
優勝会見で生ビールをぐいっと飲み干した池田は「1勝しただけでは何とも思っていない。ここから一気にいきますよ、頂点に」と、2年連続賞金王へ号砲を打ち上げた。
早々に上井に2打のリードを奪われても動じない。8番パー3で1打目をピンそば2・5メートルに寄せて追いつくと、11番パー4では2打目を2メートルにつけ、追い抜いた。
2週前の全米プロ選手権で予選落ちし、今季メジャー4大会はいずれも決勝ラウンドに進めなかった。「びっくりするほど落ち込んで帰ってきた」と広瀬トレーナー。それでも、池田は「終わったこと」と懸命に前を向いた。
食生活の違いから2キロ増えた体重をベストの83キロに戻し、今オフの強化方針とトレーニング計画まで自ら立案した。全ては、来季のメジャーでリベンジするため。だから、日本ツアーでは勝ちまくる必要がある。
「さあ、これからだぞ!!見ていろよ!!」。池田が吐き出した言葉には、悔しさとプライドがにじんでいた。