「男子ゴルフ・フジサンケイ・クラシック・第１日」（３１日、富士桜ＣＣ＝パー７１）

　２年ぶりのツアー優勝を目指す岩田寛（３６）＝フリー＝が１イーグル、５バーディー、４ボギーと荒れた内容ながら３アンダーで回り、今季２度目の首位発進。米ツアーで結果を残すことができなかった失意の男が、ツアー初勝利を飾るなど相性の良い大会で再起を期す。武藤俊憲（３９）と任成宰（イム・ソンジェ）＝韓国＝も首位に並んだ。

　首位発進にも岩田の表情はさえなかった。状態は悪くない。インスタートで１３番から３連続バーディー。１７番パー５では第２打を約３メートルにつけ、イーグルを奪った。

　米ツアー本格参戦２年目の今季は出場１０試合で予選落ち８度。獲得ポイントは２０３位で、入れ替え戦出場を逃した。再び国内ツアーに活躍の場を求めたものの、前週は予選落ち。「ショットもパットも全部おかしくなった。今は練習しても変な方向に行っている感じがする」とぼやく。

　ミスショットの夢を見て何度も夜中に目を覚ますという。カラオケに行っても「楽になれない」と悩みは深まるばかり。２０１４年のツアー初優勝を含め、５位以内が３度と好相性のコースでもやもやを吹っ切りたい。